- そもそもキャンプにはどんなクッカーが必要?
- ソロキャンプにおすすめなクッカーが知りたい
- クッカー選びのポイントは?
キャンプの大きな楽しみのひとつであると同時に、キャンプ初心者にとっては難しさを感じる部分でもあるのがキャンプでの食事。
今回の記事では焦点を絞り、ソロキャンプにおすすめな、初心者でも扱いやすい調理器具(クッカー)を紹介していきます。
おすすめのクッカーだけではなく、記事前半ではクッカー選びのポイントについても解説していきます。
料理にあまりこだわらない限り、正直コッヘルとメスティンが有れば十分満足度の高い食事を楽しめます。
記事前半ではクッカー選びのポイント等について解説し、記事後半でおすすめクッカーを7つ紹介します。
少ないクッカーでもコスパ良く、ソロキャンプ飯を楽しみましょう!
そもそもクッカーとは?
キャンプ用品としてのクッカーとは、アウトドアで焼く、煮る、炊くなどの調理を行うための道具を一まとめに表す言葉。
英単語のcookerが調理道具や炊飯器などの意味である通り、一口にクッカーと言ってもその中にはフライパンから鍋、ダッチオーブンや飯盒までかなり幅広い種類があります。
最近はキャンプブームからか、かなり多種多様なクッカーを様々なお店で見ることができます。
ソロキャンプ向けなクッカーとは?
ソロキャンプで使うクッカーとしては、
- コンパクトで軽量
- 幅広い調理が可能
- 1人分に丁度いいサイズ
の3点をが揃ったものがおすすめ。
結論から言ってしまうと、ソロキャンプの場合コッヘル・メスティンの2種類のクッカーだけでも十分満足度の高い食事を楽しむことができます。
本格的に料理にこだわりたい場合は別ですが、この二つが有れば「白米とおかず」の組み合わせは確実に食べられます。
どちらも軽量なクッカーで、コッヘルは煮る・焼く・炊飯などの調理が可能であり、メスティンも炊飯を中心に蒸す・燻すなどかなり幅広い調理が可能です。
クッカー選びのポイント
クッカー選びのポイントとして、定番の選び方を解説します。
初めてのクッカーであれば、何よりもまずは深さと形状が使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
クッカーの深さと形状
ソロキャンプ用のクッカー選びにおいて真っ先に確認しておきたいのが、クッカーの深さと形状。
ソロキャンプで使用するのであれば、10㎝程度の深さのあるコッヘルが湯沸かしや煮込み料理に使いやすく便利です。
浅いクッカーは焼き調理や食器としての使用には便利ですが、キャンプで重要な「湯沸かし」の面で弱いというデメリットもあります。
浅いものと深いものがセットになったコッヘルが多くあるため、そういったものを購入するのがおすすめです。
クッカー形状は大きく分けると丸型・角型の2種類。
丸型クッカーは直径12.5㎝以上のものは250サイズのガス缶(OD缶)とバーナーがキレイに収まるため、調理器具をひとまとめに持ち運べる利点があります。
一方の角型はクッカー本体を他の荷物とまとめた時にデッドスペースが出来にくい、インスタントラーメン調理やレトルトご飯の加熱がしやすいメリットがあります。
スタッキング可能かどうか?
荷物をなるべくまとめたい場合、そのクッカーがどれだけスタッキング能力を持っているかも考慮しましょう。
直径12.5㎝以上のコッヘルはガス缶とバーナーを収納出来たり、メスティンはポケットストーブと固形燃料、食器類をスタッキングすることができます。
スタッキング出来る量に関してはAmazonレビューに書かれている方も多く、かなり参考になります。
クッカー内に他のものをスタッキングして持ち運ぶ方は、使用後に収納物を汚さないようにするためのビニール袋なども忘れないようにしましょう。
クッカーの材質
価格や使い勝手に関わってくるのがクッカーの材質。
最優先で考える必要はありませんが、気にかけて損は無いでしょう。
クッカーの材質は大きく分けて3種類。
それぞれ異なった特徴がありますが、ソロキャンプやキャンプ初心者には軽量で扱いやすいアルミ製のクッカーがおすすめです。
- アルミ製
- アルミ製クッカーは価格の安さと軽さ、熱伝導率の高さが魅力です。アルミの性質上他の2種に対して強度は劣りますが、よほど乱暴に使わなければまず問題にならないでしょう。扱いやすいためソロキャンプや初心者におすすめです。
- ステンレス製
- 錆びにくく強度が高いステンレス鋼。焚き火台等に使われている素材でもあり、耐熱性が高く丈夫な金属です。クッカーとしては温めたら冷めにくく、耐久性が高く錆びにくいのが強みですが、若干重いうえに熱伝導率の低さから温まりにくい欠点もあります。
- チタン製
- 軽量で強度が高いうえに錆びにくいチタン製のクッカーは、高性能な故に価格も高いのがネック。熱伝導率が低いため調理に時間を要しますが、その軽さと強度からバックパック1つでのキャンプなど荷物を軽量・コンパクトにまとめたい方にはおすすめです。
ソロキャンプにおすすめのクッカー紹介
キャンプ初心者におすすめ出来るクッカーを、コッヘルを中心に紹介していきます。
最後にはコッヘル・メスティン以外におすすめのクッカーも少し紹介します。
SOTO アルミクッカーセットM
ガスバーナーなどのガス機器を多く販売するSOTOのコッヘルは、手ごろな価格が魅力なシンプルなコッヘル。
筆者の愛用コッヘルでもあります。
コッヘル内には同社のガスボンベとバーナー(アミカス)を収めることができるため、調理用のワンセットを一まとめに持ち運ぶことが可能。
フッ素コートなど特殊なコーティングこそされていないものの意外と食材が焦げ付きにくく、価格も考えるとなかなかコスパの良いコッヘルと言えるでしょう。
3年ほど使っていますが、このコッヘルで困った事はとくにありません。
ただ他のコッヘルと比べた場合、水の量を測る目盛りが無い、水の注ぎ口が無い、コーティングがされていない等のデメリットも。
湯沸かしや炊飯など幅広い調理をこなせるクッカーですが、使い勝手を追求するので有ればもう少し高価なものを購入しても良いかもしれません。
プリムス イージークックNS ソロセットM
内側がフッ素コーティングされたコッヘルである、プリムスのイージークックNSソロセットM。
食材の焦げ付きやこびりつきに強く、片付けも楽で気軽に使えるのが特徴です。
900mlポットの底面にはギザギザの滑り止め加工が施されているため、不安定なシングルバーナーのうえでも比較的安定して使用することができます。
そもそも不安定になりがちなシングルバーナーで使う場合、滑り止め付きはかなりありがたいです。
また目盛りや注ぎ口も付いているため、お湯を沸かしてカップ麺や飲み物に使うにも便利な使用となっています。
コールマン パックアウェイ ソロクッカーセット
言わずと知れた大手のコールマンから販売されているコッヘルの、パックアウェイ ソロクッカーセット。
赤いハンドルが特徴的なコッヘルで、コッヘル内部は焦げ付き防止のコーティングも施されているため使用後の清掃なども簡単です。
ハンドルのシリコンカバーは柔らかく、他と比べてもかなり滑りにくいです。
更にポット(大鍋)には計量用の目盛りや注ぎ口も付いているため使い勝手もバツグン。
このタイプの他のクッカーセットに比べると高価ですが、価格に見合った仕上がりのコッヘルです。
ユニフレーム 山クッカー 角型3
他と異なる角型の形状をしている、ユニフレームの山クッカー角型3。
大小の鍋とフライパンの3点セットになっていて、鍋にはピッタリ収まる蓋まで付属しています。
大鍋の容量は1100mlと通常のコッヘルのポットよりも大容量になっていて、角型形状のおかげでインスタント麺を割らずにそのままスタッキングしたり、調理することが可能です。
他のコッヘルと比べると高価ですが、その分セット内容も充実したものになっています。
角型形状は荷物としても収納しやすく、道具をまとめた時にすき間が出来にくいためパッキングにも便利なクッカーです。
トランギア メスティン
キャンプで炊飯する際の定番アイテムとなった、メスティン。
以前はプレミア価格が付いていたトランギアのメスティンも、今では通常価格で購入することができます。
メスティンは焼く、煮る、蒸すはもちろん燻製まで作れる万能なクッカーですが、最大の魅力は炊飯の簡単さ。
小型ストーブに固形燃料をセットして燃え尽きるまで加熱するだけで、超手軽においしいご飯を炊くことができます。
キャンプで炊き立ての白米を食べたい方には間違いなくおすすめのアイテムです。
白米以外にもメスティン1つで出来るレシピはかなり幅広くあるため、持っていて損はないでしょう。
最近では100円ショップのダイソーでもフッ素加工メスティン等が手に入るため、そういったアイテムも便利です。
+αで持っていくなら…
最後にコッヘル等の万能クッカー以外にも、簡単に使えて美味しいキャンプ飯を楽しめるクッカーを2つ紹介します。
ホットサンドメーカー
アツアツのホットサンドを作れるホットサンドメーカーも、ソロキャンプのクッカーとしてはかなりおすすめ。
普通にホットサンドを作るだけでも十分に良いクッカーなのですが、ホットサンドメーカーは他にも焼き料理を中心に幅広く使うことができます。
最近はアウトドア向けのレシピも数多く、ホットサンドメーカー1台でもかなり幅広いレシピを楽しめます。
TwitterやYouTubeなどではリロ氏さんが有名ですよね。
手軽に変わったキャンプ飯を楽しみたい方には特におすすめなアイテムです。
スキレット
肉を焼くのはキャンプの定番ですが、せっかくであればスキレットを使うのがおすすめ。
ソロキャンプであれば直径15㎝前後のスキレットが便利です。
スキレットで焼くと肉が柔らかくジューシーに焼けるため、極上のキャンプ焼肉を楽しむことができます。
メスティンでご飯を炊いて、スキレットで肉を焼く。最高のアウトドア焼肉が楽しめます。
もちろん通常のフライパン代わりに使うことも出来るため、朝食用に卵やソーセージを焼くなどの使い方でも重宝します。
まとめ
ソロキャンプにおすすめなクッカーについて紹介しました。
クッカーと一口に言っても様々な種類が有りますが、初めてのソロキャンプ飯であれば、ひとまずコッヘル・メスティンの2種類があれば十分に満足できる食事を楽しめるでしょう。
クッカーの素材についても様々なものが有りますが、ひとまずアルミ製を選んでおけば価格も安く、使用上も全く問題なく使うことができます。
お湯を沸かしたりレトルト食品を温めるコッヘル、ご飯を炊くためのメスティン、もう一品作るためのホットサンドメーカーやスキレットが有れば、間違いなくキャンプ飯を楽しむことができるでしょう。
お手頃で使い勝手の良いクッカーを揃えて、ソロキャンプを楽しみましょう!
この記事が少しでもクッカー選びの役に立てば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。