- ミニマライトって明るいの?
- ミニマライトは初心者向け?
- 人気だけど使い勝手は良いの?
- ミニマライトのメリット・デメリットは?
コンパクトなボディのミニマライト。
ゴールゼロランタンと並んで、非常に人気なLEDランタンです。
今回の記事ではランタンを10個以上使ってきた筆者の視点から、ミニマライトを実際に使って徹底レビューしていきます。
ミニマライトの使用感がメインですが、後半ではゴールゼロとのスペック比較もしていきます。
コンパクトなLEDランタンが欲しい方にとって、少しでもお役に立てば幸いです。
ミニマライトの基本スペック
- ミニマライトの基本スペック
- ・本体サイズ:約125×27×27㎜
・重量:約105g
・動作環境:0~40℃
・バッテリー:リチウムイオン蓄電池
・バッテリースペック:2500mAh 3.6V(18Wh)
・電源入力:DC5V 0.8A
・電源出力:DC5V 1A
・防塵防水等級:IP44
ミニマライトは5050WORKSHOPから発売されている、ライト機能搭載の充電式LEDランタン。
USB-A/USB-Cケーブルが付属し、USB電源等から繰り返し充電して使用可能です。
防塵・防水性能はIP44となっていて、直径1㎜以上のワイヤーや固形物が内部に侵入しない程度の防塵性・300㎜~500㎜の高さより全方向に10L/分の放水を10分間行っても耐える耐水性となっています。
防水等級4の防水性能は「いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない」程度となっているので、水没への耐性は保証されていません。
点灯時間・明るさ
ミニマライトの発光パターンは、フラッシュライト強・弱、ランタン(温白色)強・弱、ランタン(電球色)強・弱の6パターンがあります。
それぞれの明るさは以下の通りです。
- ミニマライトの明るさ
- ・ライト:強250㏐ 弱100㏐
・ランタン(温白色):強200㏐ 弱100㏐
・ランタン(電球色):強180㏐ 弱80㏐
点灯時間はライト・ランタン各色共に、強モードで約6時間、弱モードで約10時間の点灯が可能です。
日没から就寝まで十分にカバーできるだけの点灯時間です。
スッキリした外観とシンプルな操作
ミニマライトはシンプルな操作性も魅力的。
分かりやすい操作性は初心者の方も安心して使えるだけでなく、暗いキャンプ場でも迷うことなく使うことが出来ます。
キャンプの夜は扱いやすいライトが一本あるだけでも快適性が爆上がりします。
スイッチ1つで操作可能
ミニマライトの操作は本体上部のスイッチ一つで可能。
ボタンを押すたびに点灯モードが切り替わり、約5秒点灯させた後にボタンを押すと一発で消灯状態にすることが出来ます。
- 点灯モードの切り替わり
- ライト強・弱 → ランタン(温白色)強・弱 → ランタン(電球色)強・弱 → 消灯
明るさの微調整などは出来ないものの、シンプルで分かりやすい操作性です。
ズーム機能付きのフラッシュライト
本体先端のリング部分はスライド式になっていて、伸ばすことで光を収束させてより遠くを照らすことができます。
スライド操作はスムーズで、無段階での調整が可能です。
明るさについて詳しくは後述しますが、キャンプ場であればズーム無しの状態でも十分明るいです。
モバイルバッテリーとしても使用可能
防水カバー内のUSB-Aのポートを使えば、ミニマライトをモバイルバッテリーとして使用することも可能です。
ミニマライトのバッテリー容量は2500㎃hであり、最新のiPhone14の75%程度の容量があります。
モバイルバッテリーとしては容量が少なめですが、いざという時にスマホが充電できるというのは安心感があります。
コンパクトなランタンフック
ランタン上部にはコンパクトなフックが付いています。
畳んでおけば転がり防止にもなり、ミニマライト本体を横倒しに置いても転がっていきません。
フック本体が小さく切り欠きが無いため、テントなどのランタンハンガーに取り付ける場合はカラビナ等が必要になります。
実際に使って明るさテスト
ランタン・ライトの性能を実際にキャンプで使ってテストします。
先に結論を軽くまとめておくと、本体サイズに対する明るさの比率で考えるとこれまで使ったランタンの中で1,2を争うくらいに明るく感じられました。
サイズから想像していたよりも明るく、思った以上に実用性の高いランタンでした。
ソロキャンならメインランタンでも可
普段メインランタンを吊るしているランタンフックにミニマライトを吊るして点灯してみました。
比較対象として、私がいつもメインに使っているコールマンのガソリンランタンを点灯させた写真も掲載します。
ちなみにコールマンのガソリンランタンはグループキャンプのメインランタンにも使える明るさがあります。
まずはコールマンのガソリンランタンを点灯させた写真から。
最大火力で点灯させると、焚き火台の先などサイト周辺まで照らすことができています。
対するミニマライトの強モードはこんな感じ。
照らせる距離は短いものの、ソロキャンプの居住空間は十分に照らすことができています。
特にテーブル周辺の明るさに関しては、ガソリンランタンと比べても大きな差は感じられませんでした。
ソロキャンプ程度の範囲で有れば、ミニマライトでも特に明るさ不足を感じることなく過ごすことが出来ました。
ちなみにテント内照明として使用すると、明るさは十分なものの下方向への光が若干弱く感じました。
とはいえ弱モードでも十分にテント内を照らすことが可能です。
3~4人用のワンポールテントのエクスカーションティピーで使用しましたが、テント内はしっかり明るくなりました。
ランタンの色味は温かめ
ミニマライトのランタンは温白色、電球色の2種類。
温白色は文字通り温かみのある白色で、良くある白色LEDよりも青みが無く黄色寄りで優しい印象です。
電球色の色味はかなり赤みが強く、例えるならば家庭用の天井照明(シーリングライト)の小さい電球に近い色合い。
どちらも焚き火やオイルランタン等、炎の明かりと並べても悪目立ちしない色合いで好印象でした。
電球色は他のLEDランタンでいう「炎色」に近いイメージです。
適度な明るさのライト
ミニマライトのライトモードは極端な明るさこそありませんが、キャンプ場内を歩く時などに丁度いいくらいの明るさ。
広角モードの光は綺麗な円形に広がってムラも無く、足元から前方までを十分に照らすことが出来ます。
照射距離も長すぎず、他のキャンパーさんの迷惑になる心配もありません。
ズームモードでは照射角度はかなりまとまり、2m先を照らした場合で約30㎝程度の範囲に光がまとまります。
最大までズームをするとLEDチップの表面パターンが映ってしまい、光に多少のムラが出てしまいます。
ちなみに照射角度は無段階での調整が可能なので、ムラなく遠くを照らしたい場合は最大ズームより少し戻した状態での使用がオススメです。
広角モードの使い勝手が良すぎて、ズームモードで使う機会があまりありませんでした。
ミニマライトのメリット・デメリット
全体的にコンパクトで性能も安定しているミニマライトですが、実際に使ってみる中で気になる点もいくつか。
メリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。
- ミニマライトのメリット
- ・超コンパクト
・サイズに対してかなり明るい
・ランニングコストが安い
・シンプル操作
ミニマライトの最大のメリットは、コンパクトでありながらしっかり明るいこと。
ポケットに3本は入りそうなサイズですが、ソロキャンプのスペースであればメインランタンとして使っても余裕の明るさが有ります。
また本体も低価格で電源も充電式バッテリー内蔵なので、ランニングコストを含めたコスパが非常に高いランタンでもあります。
操作もシンプルで、アウトドア初心者の方はもちろん既にランタンを持っている方のサブランタンとしても活躍できること間違い無しです。
正直なところ使うまでは「安いしそんなに明るくないでしょ」と思っていましたが、普通に明るくて使いやすい優秀なライト・ランタンでした。
- ミニマライトのデメリット
- 光源が眩しい
頑丈さ、防水は少し不安
バッテリーが交換できない
小さいながらしっかり明るいミニマライトですが、小さなボディから高輝度な明かりを放つ結果光源がかなり眩しくなっています。
直接視界に入らない高めな場所に吊るすか、テーブル上に置く場合はランタンシェード等を併用するなど光源が直接視界に入らないよう使うのが良いでしょう。
また防水防塵性能はIP44とアウトドアアイテムとしては少し控えめで、耐衝撃性なども特に表記は有りません。
ランタンが水没する機会はあまりありませんが、極端にハードな使い方は避けたほうが良いでしょう。
内蔵バッテリーは電池代を削減できるメリットがある一方で、バッテリーが劣化しても交換が出来ないというデメリットもあります。
バッテリー寿命が来たら本体ごと買い替えになってしまう点は注意が必要です。
とは言えバッテリーの問題以外は使い方次第で解決可能で、内蔵のリチウムイオン電池も一般的に100回以上の充電に耐えられる物なのであまり心配することも無いでしょう。
ゴールゼロランタンとはどう違う?
ミニマライトと同じくコンパクトなLEDランタンとして人気な、Goal Zero(ゴールゼロ)のLIGHTHOUSE micro(ライトハウス マイクロ)。
ゴールゼロのライトハウスには(以下ゴールゼロランタン)には、ランタン機能のみのLIGHTHOUSE micro、ランタンに加えてライト機能を搭載したLIGHTHOUSE micro FLASHがあります。
流行っていたこともあり、私自身もミニマライトを購入する前にどちらを買おうか迷いました。
ごく簡単に両ランタンを比較すると、ミニマライトは安くて明るくて照射範囲が広く、ゴールゼロランタンはコンパクトで長時間点灯可能で防水性が高い、といった違いがあります。
それぞれのスペックを表にすると以下の通り。
品名 | ミニマライト | ゴールゼロ micro | ゴールゼロ micro flash |
本体サイズ | 約125×27×27 | 約93×37.75 | 約93×37.75 |
本体重量 | 約105g | 約68g | 約68g |
明るさ | 最大250㏐ | 最大150㏐ | 最大150㏐ |
バッテリー | 3.6V 2500㎃h | 3.7V 2600㎃h | 3.7V 2600㎃h |
点灯方式 | ライト・ランタン2色 | ランタン | ライト・ランタン |
連続点灯時間 | 6~10h | 7~170h | 7~170h |
照射方向 | 上から下まで+ライト | 横方向~下向き | 横方向~下向き+ライト |
防水・防塵 | IP44 | IPX6(防塵表記無) | IPX6(防塵表記無) |
本体価格(定価) | 3080円(税込み) | 4180円(税込み) | 5280円(税込み) |
タイトル | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
比較してみると、近いスペックの中でもそれぞれに一長一短の個性が有ります。
本体サイズや重量の面ではゴールゼロの方が優れている一方、照明としての明るさやライトのズーム機能など、照明としての性能ではミニマライトが一歩上手です。
そしてミニマライトを購入する一番の決め手になったのは、やはり現時点(23年5月)での価格の安さ。
ライト機能に加えモバイルバッテリーとしても使える多機能さでありつつ、ゴールゼロより1,000円以上安いというのはかなり魅力でした。
外観に関してもゴールゼロは全体的に樹脂なのに対し、ミニマライトは金属パーツも使われていて質感も好みでした。
最終的にどちらがオススメかは好みによる部分もあるかと思いますが、どちらのランタンがどんな人にオススメかを簡単にまとめます。
- ミニマライトがオススメな人
- ・安くてメインランタンに使えるものが欲しい
・オシャレなデザインの方が良い
・多機能さは捨てがたい
- ゴールゼロがオススメな人
- ・雨や水のかかる環境でも安心して使いたい
・なるべく小さいランタンが欲しい
・ボンヤリと長時間点灯させたい
別売りシェードも多数
小型で明るいものの、直視するには少し眩しいミニマライト。
高いところなど直接視界に入らないように使うことでも解決できますが、別途ランタンシェードを用意することで眩しさを低減しつつより快適にミニマライトを使うことが出来ます。
光を集めたり、柔らかい光にしたり。目的に応じて様々なシェードが販売されています。
5050WORKSHOP純正シェードは、傘型で下方に光を反射させることが出来るKASA SHADE(傘シェード)と、光源の鋭さを和らげるRETRO SHADEの2種類。
高いところに吊るす場合はKASA SHADEを使うことで上に逃げる光を反射させ、柔らかい光で手元を照らす事が可能。
テーブル上など目線近くで使う場合、RETRO SHADEを使えばLEDの光をボケさせて目に優しく落ち着いた照明として使うことが出来ます。
純正品以外にも様々な材質やデザインのシェードが販売されています。
購入する以外にも、シンプルなものであれば比較的簡単に自作も可能なようです。
まとめ
5050WORKSHOPのミニマライトについてレビューしてきました。
- 初めてランタンを購入する
- 高コスパなランタンが欲しい
- コンパクトなLEDランタンが欲しい
- ソロキャンプのメインランタンとして使いたい
ミニマライトは単にオシャレで流行っているだけのランタンという訳ではなく、確かな実用性の高さとコスパの高さでキャンプ初心者から経験者まで幅広くオススメ出来るランタンでした。
荷物のすき間にも入るコンパクトさなので、他にランタンを持って行く時でも保険として持って行きたくなります。
グループキャンプであってもサブランタンやテント内ランタン、夜のキャンプ場を歩くときの照明など幅広い使い方が出来るのでソロ・グループ問わず活躍してくれるでしょう。
充電式なので2泊以上の連泊には弱いですが、それでも多くのキャンパーさんが満足できるランタンだろうと感じる一品でした。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでもランタン選びの参考になれば幸いです。