- キャンプにナイフって必要なの?
- ナイフの使い道は?
- おすすめのナイフは?
キャンプ道具という印象こそ強いものの、今ひとつ使い道がわかりにくいアウトドアナイフ。
キャンプに必ず必要になるわけでも無いし、買うのをためらっているという方も多いのでないでしょうか?
今回の記事ではアウトドアナイフの必要性やナイフの使い道から、ナイフの種類、おすすめのナイフについて解説していきます。
私自身キャンプデビューから2年以上アウトドアナイフを愛用していますが、キャンプをより深く楽しむ為のアイテムとしてナイフは本気でおすすめです。
ぜひお気に入りの一本を見つけて、更に本格的なアウトドアを楽しみましょう!
基本的にナイフは必要ないが…
否定から入ってしまいますが、はっきり言ってしまえばキャンプにナイフは必ずしも必要ではありません。
アウトドアナイフは必ずしもキャンプに必要な道具ではありませんし、私の周りにもナイフを持たずにキャンプに行くキャンパーさんはたくさんいます。
実際のところナイフで出来る事というのは、大抵の場合ナイフ以外の道具で何とかなることばかり。
薪割りは斧やナタを使えば簡単にできるし、調理に関しては家から包丁を持って行けば普段通り快適に調理ができます。
それでもわざわざアウトドアナイフを使う理由は、単純に楽しいからの一言に尽きます。
アウトドアらしく食材や袋をナイフで切ったり、あえて着火剤を使わずフェザースティックを作ったり…。
一本のナイフで手間をかけて作業を進めるのは、他の道具では味わえないサバイバルチックな楽しさがあります。
キャンプ道具としての必要性こそ低いものの、アウトドアらしさをより楽しむには本気でおすすめ出来るアイテムです。
アウトドアナイフで出来ること
キャンプにおけるアウトドアナイフの使い道をおおまかにまとめると以下の通り。
- フェザースティック作り
- 薪割り(バトニング)
- 食材を切る
- 袋や箱の封を切る
- ロープを切る…etc
包丁よりも厚く斧やナタよりも切れ味のいいアウトドアナイフは、工夫次第では例に挙げた以外にも幅広い作業をこなすことができます。
食材のカットはもちろん、ナイフの種類によってはバトニングと呼ばれる方法で薪割りまで可能です。
中でも特に体験してほしいのが、ナイフでのフェザースティック作り。
フェザースティック作りは代表的なナイフの使い道のひとつで、フェザースティックとファイアースターターを使えばより本格的に焚き火を楽しむ事ができます。
アウトドアナイフは焚き火を本格的に楽しみたい方には特におすすめです。
フェザースティックでの着火は難易度は上がるものの、着火剤での着火では味わえない楽しさがありますよ!
バトニングの注意点
ナイフでバトニングをする際、以下のことに注意する必要があります。
- ナイフが折れる・刃が欠けるなどのリスクがある
- 太い薪、広葉樹の薪にはバトニングは向かない
バトニングはナイフに大きな負担がかかるため、条件によってはナイフが折れたり刃が欠ける可能性があります。
太い薪はもちろん、広葉樹の薪は繊維がしっかりとしていて割りにくく、バトニングで割るのには適しません。
広葉樹も割れない事はありませんが、なかなか刃が入らず効率的ではありません。
バトニングが役立つのは中程度の針葉樹の薪を割る場面。
細い薪は立てにくく斧で割るのには苦労しますが、バトニングであれば快適に割ることができます。
焚き付け用の薪を細かく割りたい時などは、バトニングでの薪割りを覚えておくと便利です。
アウトドアナイフの種類
アウトドアで使われるナイフは、構造別で大きく分けるとザックリ3種類。
それぞれに異なった特徴があります。
シースナイフ
ナイフ本体を収納ケース(シース)に収められるようになっているシースナイフ。
持ち手と刃は固定されており強度が高く、使わない時はすぐにケースに収納できるため安全性も高いのが特徴です。
調理はもちろん、木の加工など負荷のかかる作業も安定して行えます。
とりあえず一本ナイフが欲しい、と言う方はまずはシースナイフがおすすめです。
フォールディングナイフ
持ち手のなかに刃を収納できるようになっているフォールディングナイフ。
いわゆる折り畳みナイフです。
刃の部分が持ち手の中に収まる構造になっているため刃渡りは短めです。
シースナイフに比べると強度が低くハードな作業にはあまり向きませんが、持ち運び時は非常にコンパクトで荷物がかさばらないのが特徴です。
また使い方を誤ると不用意に開閉してしまったり、畳む時にケガをしてしまう可能性が有るため注意が必要です。
ツールナイフ
いわゆる十得ナイフのように、様々なツールがひとまとめになった折り畳み式のナイフです。
ナイフ以外にもドライバーや缶切りなど様々な道具が付属しているため、アウトドアの環境下では様々な面で役に立ちます。
しかしナイフとしてはかなり小さく刃も薄いため、使い道は紐を切るなどの作業に限られてきます。
工具セット代わりに一本持っておくと何かと役立つアイテムです。
シースナイフのフルタングとは
シースナイフを選んでいると時折出てくるの「フルタング」という言葉。
タングとはナイフの持ち手が取り付けられる部分の構造のことであり、持ち手と同形状のタングを持ったものをフルタングと言います。
フルタングのナイフは頑丈でハードな使用にも耐えられるというメリットはありますが、ナイフ本体の重量が重くなってしまうというデメリットもあります。
一般的にバトニングにはフルタングが良いと言われますが、軽度なバトニングであればフルタングナイフでなくとも可能です。
タングについて詳しく解説されているサイトが有ったので、気になる方はこちらもご覧ください。
https://pichori.net/Knifes/tang.html
ブレードの材質
ナイフのブレードに使われるのはステンレス鋼と、カーボンブレードとも呼ばれる炭素鋼の二種類。
同じナイフでも両方のブレードのモデルが販売されている場合がありますが、基本的にはステンレスモデルがおすすめです。
ステンレスモデルはメンテナンス無しでも錆びにくく、手入れの手間をかけなくても快適な切れ味を維持することができます。
対する炭素鋼のナイフは適切な手入れをしないと刃が錆びてしまう欠点はありますが刃を研ぎやすく、ステンレスモデルよりも優れた切れ味を持ちます。
まずはステンレスモデルを購入し、ナイフの手入れの手間まで楽しめるようであれば炭素鋼モデルを買うと良いでしょう。
それぞれの材質の特徴は以下の通りです。
- 水に強く錆びにくい
- メンテナンスが簡単
- 研ぎにくい
- 価格が高い
- ステンレスよりも切れ味が良い
- 研いで切れ味を復活させるのが簡単
- 錆びやすい
- こまめな手入れが必要
初心者におすすめのナイフ
とりあえずモーラナイフがおすすめ
これまでに何本かのナイフを購入してきましたが、その中でも圧倒的に初心者におすすめだと感じるのはモーラナイフのコンパニオン、ステンレスモデル。
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初めのうちはおもちゃのような見た目が嫌で購入をためらっていましたが、いざ使ってみると人気の理由が分かりました。
軽いし持ちやすいし、めちゃくちゃよく切れます。
購入以来、フェザースティック作りを中心に主力ナイフとして活躍してくれています。
厚み2.5㎜のブレードは切れ味も良く、軽量な本体も相まってフェザースティック作りはサクサクと超快適です。
刃は厚いとは言えないものの、細い薪であれば普通に割れるだけの強度も持っています。
よほどハードに使わない限り、これ一本で十分だと思えるほど使い勝手の良い一本です。
ステンレスと樹脂だけでできているので水にも強く、汚れたら気軽に全体を水洗いできるのでメンテナンスも簡単です。
見た目以外のデメリットをあえて挙げるとすれば、本体が軽すぎて枝などを叩き切るような使い方がしづらい事くらい。
本体価格も安いので、ナイフデビューにはまさに最適と言えるでしょう。
ハードに使用したい方は刃の厚いコンパニオンヘビーデューティーや、フルタングのガーバーグなどを選ぶのも良いでしょう。
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調理ナイフであればオピネル
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ナイフの使用目的が調理のみである場合は、折り畳みナイフのオピネルのステンレスモデルもおすすめです。
刃が薄いため食材のカットにも使いやすく、使わない時はコンパクトに折りたたんで持ち運べるため、調味料ケースの空きスペースなどわずかな空間に収納することも可能です。
サイズラインナップも豊富なので、使用目的に有った一本を見つけることが出来るでしょう。
木製の持ち手が水に弱く、濡れてしまうと刃の開閉がしづらくなってしまうと言う弱点もありますが、コンパクトな調理用ナイフとしては使い勝手の良い一本です。
またオピネルのカーボンブレードのモデルには黒錆加工を施すのも定番。
施工方法について詳しくは下記の記事をご覧ください。
まとめ
アウトドアナイフの必要性からおすすめのナイフまで解説してきました。
- ナイフは必ずしも必要では無い
- アウトドアの楽しさを引き出すのにナイフはおすすめ
- バトニングは細めの針葉樹の薪以外には行わない
- 初心者はステンレスのモーラナイフがおすすめ
キャンプにおいてナイフが無くて困ることはほとんどありませんが、アウトドアらしさ・サバイバル感を味わうためには超おすすめなアイテムです。
どれを買うか迷ってしまう場合、とりあえずモーラナイフを買っておけば後悔はしないでしょう。
本格的なアウトドアに一歩踏み出してみたい方は、アウトドアナイフで一味違った楽しさを味わってみて下さい。
この記事が少しでもあなたのアウトドアライフに役立てば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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