- 鍛造ペグのおすすめの長さは?
- 鍛造ペグのメリット・デメリットは?
- どんなペグを選ぶべき?
テントやタープの設営で必要になるペグ。
その中でも鍛造ペグは無骨な見た目や頑丈さから人気が高く、様々な種類のものが販売されています。
鍛造ペグはサイトのアクセントになるだけでなく信頼性も高く、スムーズに設営が進むため初心者にこそおすすめしたい便利アイテムです。
今回の記事ではそんな鍛造ペグの用途別のおすすめの長さや鍛造ペグのメリット・デメリット、おすすめのペグなどを紹介していきます。
おすすめの長さ解説までのスキップはコチラ
目的にピッタリのペグを見つけて、スムーズに設営をすすめていきましょう!
そもそも鍛造ペグとは?
鍛造ペグというのはその名の通り、金属を叩いて鍛え上げながら作る“鍛造”という製法で作られたペグ。
通常のペグよりも頑丈で曲がりにくく、硬い地面にも思い切り叩き込むことができるという特徴が有ります。
砂利の中や土の中の石にも負けずに打ち込めるため、設営をスムーズにすすめることができます。
その他のペグの種類や形状
ペグにはテントに付属しているようなピン型のペグ、板をV字形に折り曲げたような形状のV型ペグ(板ペグ)、持ち手のついたネイルペグなどの種類があります。
V字形など板状のペグは柔らかい地面でもしっかりと地面に食いついて抜けにくく軽い、ネイルペグは素手での抜き差しが簡単といったメリットが有ります。
鍛造ペグのおすすめの長さは?
鍛造ペグを含め、ペグの長さは約20㎝/30㎝/40㎝前後のものが多く販売されています。
設営するテント等の重量やサイトの地面の固さによって適切なペグの長さは異なってくるため、ここで解説していきます。
適切なペグの長さが不安な場合、ギアに付属するペグよりも少し長いものを選ぶと間違いないでしょう。
ソロテントには20㎝前後がベスト
ソロキャンプで使用するような小型のテント設営には20㎝程度のペグを使用するのが最適。
砂などの余程柔らかい地面でなければ十分な保持力があり、多少の雨風があっても安定した設営が可能です。
芝や土のサイトでソロキャンプの場合は基本的にこのサイズで十分。私はエリッゼステークの18㎝のペグを使っています。
ペグそのものの大きさや重さまで考えると、ソロキャンプには20㎝前後のペグが最適です。
ただしタープを張る場合、タープに使用する分だけは30㎝前後のペグを用意するのがおすすめ。
タープに使用するペグには風の抵抗や生地を張るテンションなどかなり大きな力がかかるため、テントに使うものよりも長めのペグを使うのが安心です。
テントは20㎝、タープは30㎝と使い分けると、ペグの価格や荷物の重量を抑えつつしっかりした設営ができるでしょう。
大人数用のテントには30㎝以上のペグを
2ルームテントなど4人以上での使用に適した大型のテントの場合、30㎝以上のペグを使用するのがおすすめ。
大型のテントはテントそのものが重いことはもちろん、風から受ける抵抗も大きいため、長めのペグを使用するのが安心です。
ワンポールテントなどペグ無しでは自立できないテントの場合、特に大きな力がかかります。
柔らかい地面、砂利には一回り長いペグ
ソロテント・大型テントに適切なペグの長さについて解説しましたが、砂や締まっていない土などの柔らかい地面、ゴツゴツと大きめの砂利の地面の場合には一回り長いペグが必要になる場合が有ります。
砂などの柔らかい地面に短いペグを打ち込むと、力がかかった時に地面を掘り返しながらペグが抜けてしまいます。
また河原など荒い砂利の地面の場合、ペグが短いと砂利の奥までペグが届かず役目を果たせないことも。
設営する地面の状況が良くない事が分かっている場合、ソロキャンプでも30㎝程度の長めのペグを持って行くのがおすすめです。
「ソロキャンプで40㎝ペグ」など必要以上に長いペグを買う必要はありませんが、コンディションの悪い地面で使う予定が有る場合は長めのペグを買っておいて損は無いでしょう。
鍛造ペグのメリット・デメリット
強度的に優秀な鍛造ペグですが、デメリットが無いわけではありません。
- 鍛造ペグのメリット
- ・曲がりにくい
・石の多い地面にも叩き込める
・ロープのかかりが良く使いやすい
・デザインや色などアクセントとして楽しめる
鍛造ペグの最大のメリットは何と言っても強度の高さ。
設営中に石に当たってもペグが曲がらず、ペグを打ち直す必要も無くそのままペグハンマーで叩き込むことができるので、場所を選ばず設営がスムーズに進みます。
ワンポールテントの場合1本でもペグが入らないと設営場所を変えなければいけないため、場所を選ばず打ち込める鍛造ペグが頼りになります。
またロープをかけるフック部分の形がしっかりしているため、設営中にペグからロープが外れにくい点でも扱いやすく、ストレスなく設営できます。
- 鍛造ペグのデメリット
- ・価格が高い
・重量が有る
・収納サイズが大きい
・砂や雪など柔らかい地面には不向き
気になるデメリットですが、まず気になるのは何より価格の高さ。
大半のテントにはじめからペグが付属しているなか、1本300円前後という鍛造ペグの価格は初心者にとっては高く感じてしまいます。
しかし繰り返し使えるものでもあるため、「地面が固くても確実に設営できる」という安心を買う意味で用意しておく事をおすすめします。
また通常のペグに比べて本体がゴツく、重量があったり収納時に少しかさばったりといったデメリットもあります。
ペグケースを用意しておけばハンマー等もひとまとめに出来るため、収納の問題を緩和することができるでしょう。
固い地面を想定した鍛造ペグは砂浜や雪など柔らかい地面には不向き。そういった場合は樹脂製のペグなど、強度よりも抵抗の強さを優先したペグがおすすめです。
おすすめのペグ紹介
適切なペグの長さや特徴について解説してきましたが、ここからはおすすめのペグを5種類紹介。
鍛造ペグはもちろんですが、鍛造以外にも頑丈で使い勝手の良いペグをあわせて紹介します。
ペグの中にはふるさと納税の返礼品としてお得にGET出来るものもあるため、気になる方は以下の記事も一緒にご覧ください。
スノーピーク ソリッドステーク
キャンプギア大手のスノーピークから発売されているソリッドステーク。
20㎝から50㎝まで10㎝刻みでラインナップがあり、50㎝のものは砂浜など極度に柔らかい地面で力を発揮します。
ペグの頭部分が丸く大きくなっているため打ち込みの力が伝わりやすく、しっかりと叩き込むことができます。
頑丈さに見合った無骨でシンプルなデザインの鍛造ペグです。
村の鍛冶屋 エリッゼステーク
キャンプ用品の聖地燕三条で生産される鍛造ペグのエリッゼステーク。
無骨なソリッドステークに対し、こちらは少し丸みを帯びたデザインになっています。
長さのラインナップは18㎝/28㎝/38㎝の三種類。
ペグの軸が楕円形状になっているため、打ち込んでいる途中でペグが回転しにくく設営しやすいのが特徴です。
カラーバリエーションも豊富なため、他のキャンプギアの色に合わせるなど好みの色を選べるのも嬉しいポイントです。
ふるさと納税の返礼品としての購入も出来るため、お得に手に入れたい方はこちらもおすすめです。
ゼインアーツ グラートステイク
直線的でシャープなデザインが印象的なゼインアーツの鍛造ペグ、グラートステイク。
ペグの側面は凹凸が少なくなっているため、鍛造ペグの中では比較的コンパクトにまとめやすいのが特徴です。
またペグの頭がコンパクトに作られていて、打ち込んだペグの頭があまり飛び出さないので躓きにくく安全面にも配慮されています。
FUTUREFOX キツツキペグ
キツツキペグは高強度な鉄をV字型に成形した頑丈なペグ。
鍛造では無いもののペグとしての強度も十分で、砂利の多い地面にも問題なく打ち込めるほどの固さと強度を持っています。
またV字型のペグは地面との設置面積が広く抵抗が大きいため、棒状のペグに比べて回転しにくく柔らかい地面にも対応できるというメリットもあります。
ラインナップは30㎝の1種類のみですが鍛造ペグよりも軽く、ペグ同士を重ねてスタッキング出来るので収納しやすい点も魅力です。
福善刃物工業 打刀
岐阜県の刃物メーカーが刃物と同様の処理を施した材料で作った、ステンレス製の板状ペグの打刀。
ラインナップは16㎝/20㎝/28㎝の3種類です。
1本の厚みはわずか3.5㎜と薄く、重量も20㎝のモデルで約39gと鍛造ペグの半分程度の軽さに仕上がっていて、それでいて長手方向で使えば鍛造ペグ以上の強度がある非常に頑丈なペグになっています。
柔らかい地面では90度横を向けることで地面への食いつきを良くすることも出来るため、1本であらゆる地面に対応することができます。
荷物を減らしつつ頑丈なペグを使いたい方には特におすすめです。
こちらのペグもふるさと納税の返礼品として購入することもできるため、気になる方はぜひご覧ください。
ペグハンマー・ペグケースも忘れずに
頑丈なペグを打ち込む為にはしっかりとしたペグハンマーも必須。
ペグハンマーはあまり高価なものを買う必要はありませんが、ペグ抜き用のフックが付いているものであればペグ抜きが楽なのでおすすめです。
また鍛造ペグなど追加購入したペグやペグハンマーは収納に困ることも多いため、ペグケースも一緒に用意しておくと良いでしょう。
セットで揃えておけば「ペグやハンマーをどこに置いたか分からなくなった」なんてトラブルも防ぐことができます。
何かとバタバタする撤収時は意外とペグやハンマーを見失うので、ケースにまとめておくのがおすすめです。
まとめ
状況別の適切なペグの長さや、おすすめのペグや関連アイテムについて解説してきました。
- ソロキャンプなら基本的には20㎝前後で十分
- 砂浜など柔らかい地面はソロでも30㎝が安心
- 大型テントやタープ設営には30㎝以上のものを
- 鍛造ペグを活かすにはペグハンマーの用意も必須
何かひとつだけ鍛造ペグをおすすめする場合、筆者個人の意見としてはソロキャンプに限って言えばエリッゼステークの18㎝のものがおすすめです。
エリッゼステークは4本・6本・8本などセットで販売されているため、ソロキャンプに必要な本数をまとめて購入できます。
またカラーバリエーションが豊富で、アクセントになるだけでなく準備に慣れない初心者でも紛失しづらい点でもおすすめしたいペグです。
足りない場合は標準ペグと鍛造ペグの併用もできますが、購入の際は自分のテントには何本のペグが必要なのか確認しておきましょう。
この記事が少しでもペグ選びの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。