アウトドア

コスパの高いフルタングナイフ、オルファSANGAをレビュー

この記事はこんな人向け
  • オルファワークスのサンガの魅力が知りたい。
  • サンガのメリット・デメリットが知りたい。
  • 初心者向けなフルタングナイフが欲しい。
  • サンガの切れ味が気になる。

フェザースティック作りなど、手軽にアウトドアらしさを楽しむことができるナイフ。

初心者向けとして格安ナイフがおすすめされることが多い反面、性能面でフルタングナイフを勧められる事も多く、初めての一本はかなり迷ってしまいます。

今回の記事では頑丈なフルタング構造でありながらコスパも高いナイフの、オルファワークス・サンガ(SANGA)をレビューしていきます。

サンガはカッターで有名なオルファが作ったナイフで有り、箱だし状態での切れ味の評判も高く初心者にもおすすめの一本です。

Gman

これまでに5本以上のナイフを購入してきましたが、サンガはバトニングに使うナイフとしてはかなりおすすめできる1本です。

初心者向けナイフの代表とも言える、モーラ・コンパニオンとも比較しつつ、各部をレビューしていきます。

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外観や特徴レビュー

まずは外観やサンガの特徴についてレビュー。

ところどころモーラ・コンパニオンと見比べながら解説していきます。

全長とブレード長

オルファ・サンガの全長は232㎜で、ブレード長は100㎜。

刃厚は3.2㎜で、材質はステンレスなので水に濡らしても錆びる心配はありません

オルファ・サンガとモーラ・コンパニオン
オルファワークス・サンガとモーラ・コンパニオン

モーラ・コンパニオンと比べるとサンガの方が僅かに長く、バトニング時の叩きやすさに貢献しています。

Gman

ブレードを側面から見ると細くも見えますが、フルタング構造のおかげで強度も高く、バトニング中も安心感があります。

ちなみにモーラ・コンパニオンのブレード長は104㎜となっていて数値上はサンガの方が短くも見えますが、そもそも両ナイフの測り方が異なっていて実際にはサンガの方がブレード長が長いです。

ハマグリ状に研磨されたブレード

刃の部分は購入時点でハマグリ状に砥がれているので、箱出し状態から砥がずに使用しても切れ味は抜群です。

Gman

職人研磨の謳い文句のとおりキレイに仕上げられていて、購入時点での切れ味は最高でした。

ハマグリ形状と言うのは刃を付けた部分だけの話で、正面から見たブレード形状(グラインド)自体はモーラ等と同じ5角形のスカンジグラインドになっています。

ハマグリ型のグラインドであるコンベックスグラインドではないため、その点は注意が必要です。

角の立った背でファイアースターターも可

ナイフの背の部分(スパイン)とグリップ底部の金属部分は角が立っていて、木を削るなどの作業に使うことが可能。

ナイフの背の角を使って、ファイアースターターでの火起こしもできます

ただし角の鋭さはケガをしない程度まで処理されていて、触ってみてもそこまでエッジの立ったような手触りはありません。

実際にファイアースターターと一緒に使ってみましたが、そこまで激しく火花が散ることは無かった。

Gman

麻ひもやチャークロスへは着火は可能なレベルですが、私の技量で作ったフェザースティックには直接着火は出来ませんでした。

グリップ形状

サンガのグリップ部分は直線的なデザインで、グリップの直径も比較的細めでグローブをしていても握りやすい太さ。

グリップにX状に入った黒い部分は滑り止めになっていて、フェザースティック作りなどで力を入れてもナイフが滑らずしっかりと保持することができます

フルタング構造のおかげでナイフの重心がグリップの中指付近にあり、重量の割にはあまり重さを感じず疲れにくいのも魅力です。

Gman

モーラ・コンパニオンはグリップ全体がゴムコーティングされているので、滑りにくさではモーラが上です。

シース

ポリプロピレン製のシースは見た目は安っぽいもののかなり頑丈。

外観は少しチープさに見合わずしっかりナイフを保持していて、ベルトループで腰に吊るした状態でも不意にナイフが脱落してしまう可能性はかなり低いでしょう。

Gman

初めてナイフを抜くときはかなり固いので、不安な方は手袋を着用して取り出すのがおすすめです。

使い始めは少し抜きにくいですが、数回抜き差しする内に普通に抜けるようになります。

切れ味はかなり優秀

箱出し状態から切れ味の良いオルファ・サンガ。

フルタングナイフの主な使用目的である、木に対する切れ味を中心にレビューしていきます。

フェザースティック作りは余裕

筆者自身がナイフを購入する目的の9割はフェザースティック作りが占めているのですが、オルファ・サンガは箱出し状態でのフェザースティックの作りやすさは最高でした。

あまり力を入れなくても木材に刃が入り、削れ初めてからもかなりスムーズに刃を進めていくことが出来ます。

無駄に力を入れなくて良いからなのか、フェザー1本1本も細くなり、かなり着火しやすいフェザースティックを作ることが出来ました。

Gman

フェザースティックの作りやすさはナイフによって意外と差がありますが、サンガはかなり作りやすい方だと感じます。

バトニング

サンガはバトニングも出来ることを特徴に掲げているだけあり、バトニング時の切れ味もなかなか優秀でした。

ブレードの角度がかなり鋭角になっているので刃の入りもよく、針葉樹の薪であれば数回叩いただけで気持ちよく割ることができます。

ブレードの長さも充分で、ホームセンター等で売っているの一般的な太さの薪であれば充分刃先が出るのでしっかり叩き込むことが可能です。

Gman

流石に広葉樹を割るのは苦しいですが、バトニングナイフとしてはなかなか安心感があります。

大きな薪は斧で、焚き付けクラスの細さに割るのはサンガで、といった使い分けにもピッタリでしょう。

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メリット・デメリット

切れ味・コスパ共に優秀なサンガ。

ここまでは良い点を中心に紹介してきましたが、ここではメリットだけでなくデメリットまでまとめていきます。

サンガのメリット
フルタングなのに価格が安い
フェザースティック作りが簡単
バトニング性能も優秀
箱出しで切れ味が良い
フルタング構造で頑丈
ステンレスなので錆びない

サンガのメリットを簡単にまとめると、切れ味の良いフルタングナイフでありながら6,600円(税込み)というコスパの高さ

バトニングのようなハードな使い方を低価格かつ安心して味わってみたい方には特におすすめな一本です。

Gman

普通のキャンプであれば、これ以上の性能は必要ないと思えるくらいしっかりしたナイフです。

またステンレスブレードのため錆にも強く、グリップも水に強く汚れたら水で洗い流せるのでメンテナンスも簡単です。

サンガのデメリット
シースが固くて抜くのが怖い
フルタングなので少し重い
ブレードの背の角の立ち方がイマイチ

実際に使って感じたデメリットとして気になったのは主にこの3つですが、中でも特に気になるのはシースの固さとブレードの背の角の甘さ。

シースはこれまでに触れてきたナイフの中で最も固く、初めて抜く時は少し怖さがあるレベルです。

Gman

簡単に抜くコツもあるので、後ほど解説します。

またブレードの背の角はよく言うと安全、悪く言うとエッジが甘い仕上がりで、ファイアースターターを擦っても思いのほか火花が出ません

麻ひもやチャークロス等火が付きやすい物であれば火起こしは可能ですが、ファイアースターターと一緒に使おうと考えている方は注意が必要です。

根本的にサンガの使用用途とは異なりますが、調理に使うにはあまり向いていないナイフなので、調理目的でナイフ購入を考えている場合はオピネルなど薄めのナイフがおすすめです。

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抜けない時は…

ナイフがシースから抜きにくい/抜けない場合のポイントは、グリップとシースへの力の入れ方。

ナイフのグリップをナイフの背の方向に押し付けるように力を入れながら抜くと比較的簡単に抜くことが出来ます。

サンガの抜き方
①シースの凹凸部分を右手の親指で押す
②グリップをナイフ上側(背側)に押し付けるように握る
③グリップを上側に押し付けたままナイフを引き抜く

こんな感じで力を入れて引き抜くとシースのロック部分が解除されやすくなり、ナイフが抜けるようになります。

Gman

とはいえシースが固いことに変わりは無いので、十分注意して扱いましょう。

まとめ

オルファ・サンガについてレビューしてきました。

サンガは切れ味も鋭く強度も高いフルタングナイフで、フェザースティック作りやバトニングにもピッタリな非常にコスパの高いナイフです。

高性能ながらシンプルなデザインなので、バトニングにチャレンジしたい方はもちろん初心者の方の初めてのナイフとしてもおすすめしたい一本です。

Gman

高性能でメンテナンスも容易なので、扱いに慣れていない初心者の方でも簡単に扱うことが出来ます。

気軽にもう一歩ワイルドなキャンプを楽しみたいと言う方は、オルファワークス・サンガを使って手軽なブッシュクラフトを楽しんでみてはいかがでしょうか?

この記事が少しでもナイフ選びの参考になれば幸いです。

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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