- 冬キャンプにチャレンジしたい
- コスパが良くて温かいシュラフが欲しい
- 冬用シュラフが欲しいけど、ダウンは高くて躊躇している
冬キャンプの必須アイテムとなるのが、低温まで使用可能な温かいシュラフ。
冬用シュラフとして認知度の高いダウンシュラフは性能は確かなものの、価格の高さから購入を躊躇してしまうと言う方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では化繊シュラフでありながらダウンシュラフ並みに温かく、それでいてダウンよりも圧倒的にコスパの高いシュラフ「Snugpak softie elite4」をレビューします。
実際私もダウンシュラフが高すぎて手が出なかったところでこのシュラフを見つけましたが、冬キャンプも普通に快適に過ごせる優秀シュラフでした。
実際の使用感やメリット・デメリットなど詳しく紹介していきます。
温かい時期とは違った楽しさのある冬キャンプをコスパ良く楽しみたい方は是非ご覧ください。
シュラフと別に燃料式のハクキンカイロは長時間温かくなり、湯たんぽ代わりにもなるのでおすすめです。
Snugpak softie elite4の基本スペック
Snugpak softie elite4(スナグパック ソフティーエリート4)は英国のアウトドアメーカーSnugpak社のマミー型シュラフで、softie eliteシリーズは使用温度別で2~5までのシュラフがラインナップされています。
1も有るようですが、詳しい情報は見つかりませんでした…
今回レビューするsoftie elite4のスペックは以下の通りです。
- Snugpak softie elite4のスペック
- 収納サイズ(約):直径24㎝×長さ28㎝
展開サイズ(約):長さ220㎝・周囲160(拡張時185)㎝
中綿:ポリエステル「Softie」
重量(約):1950g
使用可能温度:快適温度-10℃/下限温度-15℃
快適使用温度2℃のsoftie elite2から、快適使用温度-15℃のsoftie elite5まで目的に応じて選ぶことが出来ます。
冬キャンプで実際に使ってレビュー
購入後は早速冬キャンプデビューと言うことで、長野県松本市の里山キャンプ場にて一泊の冬キャンプをしてきました。
当日は12月後半の晴れた日で、最高気温は7℃、最低気温は-3℃の予報となっていました。
テント内の温度は日没後から就寝前まで2℃前後で、就寝時の服装は上下ともフリース生地のルームウェアで、インナーに上下とも超極暖ヒートテックを着ていました。
0℃前後なら何も問題無しの温かさ
冬用シュラフにおいて最重要項目である温かさですが、softie elite4は0℃前後の環境ではかなり温かく眠ることが出来るだけの保温力がありました。
もちろんヒートテックなど基本的な防寒対策はした上でですが、就寝時の1℃くらいの外気温であればかなり余裕が有り、首元にあえてすき間を作っても温かく眠れるほど。
-5℃くらいまでであれば全く問題無く快適に眠れそうです。
湯たんぽ代わりに足元にハクキンカイロミニを入れていましたが、シュラフの保温力もあって足元は少し汗をかきそうでした。
ただ公式の快適使用温度は-10℃となっていますが、余程厳重な防寒対策をしていないと-10℃という低温下で使うのは厳しいように思います。
-5℃以下を想定する場合、更に温かいsoftie elite5を選ぶとより安心です。
寝心地も悪くない
softie elite4は寝心地も良好。
シュラフの生地もサラサラで気持ちよく、シュラフ内が蒸れたりジメジメして汗ばむ事もなく、非常に快適な睡眠を取れました。
マミー型シュラフは封筒型に比べるとタイトな作りになっているため若干の窮屈さは感じますが、眠るうえで問題になるほどではありません。
初めて入った時は少し狭く感じましたが、すぐに慣れて朝まで快眠出来ました。
保温力は下がってしまうものの、シュラフの幅を広げることも可能でゆったり快適な使用にも対応しているのも嬉しいポイントです。
またダウンシュラフに比べれば重いsoftie elite4ですが、眠るうえでは重さは全く気になりませんでした。
コット+マットで底冷えも気にならない
今回のキャンプではコット+インフレータブルマット+薄手の銀マットの上にシュラフを置いて使いましたが、地面からの冷えは全くと言っていいほど気になりませんでした。
テントの床面には銀マットをしいています。
ファスナー付近なども冷気が入ってくる感じも無く、コットを使えば全身温かくかなり快適。
底冷え対策&寝心地向上のためにも、ぜひともコットの併用をおすすめします。
温かさ以外にも機能盛りだくさん
softie elite4は温かさや寝心地以外にも様々な特徴があるシュラフです。
主な特徴・長所を4つ紹介します。
ダウンシュラフより水に強い
ダウンシュラフは水にぬれると保温性が損なわれてしまうのが弱点のひとつですが、softie eliteは独自の化学繊維の中綿(SOFTIE)を採用しているため水に濡れても高い保温性を維持できます。
シュラフ表面も撥水・防風生地になっているためシュラフへの水の浸透も防ぐことが出来ます。
テント内に結露が発生しやすい冬キャンプですが、テントの壁が結露した水滴とシュラフが接触しても保温性が保たれるのはsoftie eliteシリーズの大きな強みです。
水に強い生地を使っているものの、シュラフ内の透湿性は高くジメジメすることは有りませんでした。
ダウンじゃないけど十分コンパクト
softie elite4はシュラフの厚みの割りに非常に小さく圧縮することができ、-10度という快適温度を持ちながら3シーズンシュラフ並みにコンパクトに収納出来ます。
Amazonで昔購入した薄手の激安シュラフと比べてもほぼ変わらないサイズで、持ち運びにも困りません。
重量も1950gとよくある封筒型の3シーズンシュラフと同等の重量で、苦労せず持ち運ぶことが出来ます。
流石にダウンシュラフほど小さくはなりませんが、登山で無くキャンプでの使用であれば問題ないサイズです。
洗濯機で丸洗いも可能
シュラフの使用後は汚れが気になるものですが、カタログによるとスナグパックのシュラフは全て手洗い又は洗濯機での丸洗いが可能。
万が一大きく汚してしまってもしっかり洗うことが出来るので、簡単に清潔さを保つことが出来ます。
ただし洗濯機での丸洗いを繰り返すと中綿を劣化させてしまう原因となってしまうので、基本的には手洗いが推奨となっています。
中綿を劣化させないためには「中性洗剤と水を含ませたスポンジで汚れを落とし、吊り下げてしっかり乾かす」という洗い方が理想的なようです。
幅・長さの調整が可能
softie elite4は幅と長さを2段階に調整が可能。
幅を広げてゆったりと使えば保温性を落として春先でも使うことができ、長さを縮めれば小柄な人でも無駄なすき間を無くし温かく眠ることが出来ます。
2段階の温かさの調整が可能なことで、冬場はもちろん夜間冷え込むことも多い春先のキャンプでも安心して使うことが出来ます。
春先のキャンプの夜は想像以上に寒くなりますが、softie elite4なら安心。暑過ぎたら幅を広げて快適に眠れます。
softie elite4のメリット・デメリット
softie elite4を実際に使ってみたうえで感じたメリット・デメリットを簡単にまとめていきます。
- softie elite4のメリット
- ・低価格で防寒性能が高くコスパが良い
・ダウンシュラフよりも水に強い
・洗濯機で洗うことが出来る
・幅調整により春先も使える
softie elite4の最大のメリットはその価格の安さで、近い性能を持ったダウンシュラフに比べて2万円近く安く購入できるコスパの良さが有ります。
水にも強く丸洗いも可能なため、結露などで濡れやすい冬場でも扱いやすく使い勝手も良好です。
また幅や長さの調整により、対格や季節の変化にも柔軟に対応できる点も他のシュラフに無いメリットと言えるでしょう。
価格が安く高性能で、気兼ねなく使うことが出来る優秀なシュラフです。
- softie elite4のデメリット
- ・ダウンよりは重い
・マミー型の窮屈さは否めない
softie elite4単体で持つとあまり気になりませんが、ダウンシュラフと比べると重く、収納サイズも大きくなります。
キャンプであれば全く困らない範囲ですが、荷物を限界まで切り詰めたい方や登山用には、ダウンシュラフの方が適していると言えるでしょう。
またマミー型シュラフは封筒型に比べるとタイトなつくりになっているため、寝ながら体勢を変える時など少し窮屈さを感じることが有ります。
寝心地重視の方は、コールマンのマルチレイヤースリーピングバッグであれば保温力は少し下がるものの、封筒型でありながら氷点下まで使用できるのでおすすめです。
まとめ
Snugpakのsoftie elite4についてレビューしてきました。
- コスパ良く温かい冬用シュラフが欲しい人
- ダウンシュラフほど小さく無くてもOKな人
- なるべくお金をかけずに冬キャンプを楽しみたい人
softie elite4は同等の温度で使えるダウンシュラフに比べると圧倒的に安く、寝心地も快適な優秀なシュラフです。
私自身初めての冬キャンプだったので、寒すぎた時のために毛布や上着をたくさん用意してチャレンジしましたが、0℃前後の環境では毛布などは使わずsoftie elite4の温かさだけで充分乗り切ることが出来ました。
キャンプにも慣れてそろそろ冬キャンプも…と考えている方は、softie elite4を使って冬キャンプデビューしてみてはいかがでしょうか?
出費を抑えて冬キャンプデビューしたいという方には、本気でオススメです。
この記事が少しでも寝袋選びの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。