マントルの交換、から焼き方法は?
マントル交換の時は何に注意すればいい?
マントル交換の時期は?
この記事ではランタンのマントル交換に関する、これらの疑問を解決していきます。
難しそうなイメージのマントル交換ですが、実際にやってみると思ったほど難しい作業ではありません。
まず初めにマントルの交換方法を解説し、その後マントル交換に関する注意点と交換時期について解説していきます。
なんて悩みの有る方は、ぜひご覧ください!
ガソリンランタンのマントル取り付け・交換手順
まず初めに、マントルの交換方法について紹介していきます。
必要な道具はライター等の着火道具とハサミだけ!
基本的な順序を簡単にまとめると以下の通りになります。
- 上部のベンチレーター・ガラスのグローブを外す
- 古いマントルを取り除く(新品ランタンの場合は不要)
- 燃料を入れて火力調整ダイヤルをOFFにし、ポンピングする
- 新しいマントルを結んで固定する
- ライター等で均等に炙る
- ベンチレーター・グローブを慎重に取り付ける
- 一度点灯させる
新品でランタンを購入してマントルが取り付けられていない場合、二つ目の工程は飛ばしてご覧ください。
ガソリンランタンの点灯手順に関してはガソリンランタンのレビュー記事内に詳しく書いてあるため、そちらをご覧ください。
1.ベンチレーター・グローブを外す
上部のボールナットを外し、ベンチレーター・グローブを外していきます。
ボールナットさえ外してしまえば、上に持ち上げるだけで簡単に外れます。
グローブはガラス製なので、割ってしまわないよう扱いには注意しましょう。
2.古いマントルを取り外す
劣化して破れたマントルを外していきます。
マントルを結ぶ紐も灰状になっている場合もあり、その場合特に力を入れなくてもマントルを壊して外すことが出来ます。
砕けたマントルの破片がグローブ内やマントル取り付け部分に残らないよう、古いマントルの破片はしっかりと取り除きましょう。
3.給油・ポンピング
マントルから焼き後の点灯確認のためにも、この段階で燃料を入れておきましょう。
マントルを焼く前に、この時点でガソリンランタンにホワイトガソリンを給油し、ポンピングまで済ませておきます。
マントルから焼き後にポンピングをすると、その振動でマントルが破損する可能性があります。
ポンピング開始前に火力調整ノブがOFFになっていることを確認します。
ポンピング用のレバー(ポンププランジャー)を左に回し、中央の穴を指で塞ぎながら抵抗が出てくるまで数回前後に往復させましょう。
抵抗が出たら穴から指を放してレバーを押し込み、レバーを右回転させてしっかりとロックします。
4.新しいマントルの取り付け
マントル取り付け部分のくびれにマントルを結びます。
この時の結び方は固結びにするのではなく、二重仮結びにしましょう。
交差させた紐の片方を一周回す仮結びに対し、二重仮結びは名前の通り二周回して結びます。
次回のマントル交換時に紐がしっかり残っていた場合、固結びではほどけなくなってしまうので注意しましょう。
5.ライター等でマントルを焼く
マントルを固定したら、ライターやガストーチなどでマントルを焼いていきます。
この時マントルに焼きムラが出ないよう、マントル下の方から均等に火が回るように焼いて行きましょう。
マントルに火が付いたらライターを止め、マントル全体に火が回るのを待ちます。
しばらく置いて、マントル全体が真っ白く焼けきったらから焼き完了です。
この段階のマントルは非常に脆いため、扱いには十分注意しましょう。
写真のから焼きにも使用しているSOTOのマイクロトーチはコンパクトで火力も高くおすすめです。
6.ベンチレーター・グローブを戻す
ガラスグローブ・ベンチレーターの順でランタンに取り付け、上部のボールナットをしっかりと締め付けます。
ガラスグローブをマントルと接触させたり、ランタン本体を強く揺すってしまわないように十分注意しましょう。
ランタンの着火に首の太いライター等を使う場合、ガラスグローブが点火用の穴を塞いでしまわないよう少し寄せてセットすると良いでしょう。
7.点灯させる
ここまで来たらから焼き完了です!
マントルの強度はから焼き直後が最も脆く、点灯によって若干硬化します。
一度ランタンに点火して、マントルの強度確保も兼ねて点灯を確認しておきましょう。
マントルはから焼き直後はしぼんでいますが、点灯させるとキレイに膨らんできます。
ランタンの柔らかい明かりを楽しみましょう!
マントル交換の注意点
この項目ではマントル交換に関する注意点を掘り下げていきます。
から焼きは均等に
マントルをから焼きする時は、マントル全体になるべく均等に火が回るように火を点けましょう。
偏ったから焼きはマントルの明かりにムラが出来る原因になってしまいます。
マントルを壊さないように注意
火をつけた直後からはマントルが非常に脆くなります。
ガラスのグローブはもちろんながら、指やライターが少し接触するだけでも簡単に破損してしまうので、注意して作業を進めましょう。
マントルの破損に備えて予備も多めに用意しておくのがおすすめです。
マントルの余った紐は必ず切る
マントルを結んで余った紐は必ず切っておきましょう。
紐を長く余らせたままにしておくと、紐がマントルと接触しマントルを破損させる可能性がありますし、見た目も良くありません。
から焼きの前に、余った紐は5ミリ程残してハサミなどで切っておきましょう。
マントルの交換時期
マントルには使用期限などは無く、から焼き後はマントルが破損するまで何度でも使用することが出来ます。
しかしながらマントルは衝撃に弱く、車で運んでいる最中など知らず知らずに破損している事も多いです。
ランタンの使用前にはマントルの破損が無いか十分に確認し、破損が見つかった場合は必ず新品に交換してから使用しましょう。
マントルが破損したまま使用すると破損した穴から炎が吹き出したり、ランタンの故障や事故の原因になる可能性があります。
いざという時はキャンプ場でもマントル交換が出来るよう、予備マントルも忘れずに用意しておきましょう。
交換用マントルは?
交換用のマントルはメーカー純正品はもちろん、社外品のマントルも発売されています。
コールマンのガソリンランタンの場合、286Aや290Aには21形マントルを、ノーススターには専用のチューブ形マントルを使用しましょう。
21形マントルは標準の紐で結ぶものだけでなく、ワンタッチのクリップ式のものも販売されています。
(2024/09/18 17:04:07時点 楽天市場調べ-詳細)
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個人的に今気になっているのが大王マントル。
Amazonのレビューを見る限りでは21A同等の価格でありながら、純正並みかそれ以上の明るさが出ているようです。
まとめ
ガソリンランタンのマントル交換・マントルのから焼きについて解説しました。
- 上部のベンチレーター・ガラスのグローブを外す
- 古いマントルを取り除く(新品ランタンの場合は不要)
- 燃料を入れて火力調整ダイヤルをOFFにし、ポンピングする
- 新しいマントルを結んで固定する
- ライター等で均等に炙る
- ベンチレーター・グローブを慎重に取り付ける
- 一度点灯させる
使用に手間がかかるイメージの強いガソリンランタンではありますが、実は意外と簡単に使用することが出来ます。
もちろんLEDランタンと比べてしまえば手間がかかるのは事実ですが、LEDでは味わえない明るさや色合い、アウトドアらしい雰囲気を味わえるのがガソリンランタンの魅力でしょう。
ガソリンランタンのひと手間を楽しみつつ、アウトドアらしい非日常感を満喫してみてはいかがでしょうか?
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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